ディートマー・ホップ

どうも、こんにちは(・ω・)ノ

現在、ドイツでは多くの人種差別問題が起きています。
2月に起きたハーナウでの事件、最近ではコロナウィルスの影響もあってアジア人への差別もあります。
ブンデスリーガ第24節ではRBライプツィヒ対バイヤー・レバークーゼンの一戦で、コロナウィルス対策としてスタジアムに観戦に訪れていた日本人グループが追い出される問題もありました。
この問題につきましては、後日ブログを更新したいと思っています。

今回は、先日のホッフェンハイム対バイエルン戦でも人種差別を受け、同じくドイツサッカー界で話題になっているTSG1899ホッフェンハイムの実質オーナーでもある「ディートマー・ホップ」への差別についてです。


ディートマー・ホップ氏はドイツ最大手のソフトウェア会社「SAP」の創始者で、前述でも触れた通りホッフェンハイムの実質オーナーです。
幼少期から同氏自身もホッフェンハイムでアメチュア選手としてプレーし、クラブへの恩返しや地域貢献の為に1990年の夏からはパトロンに着き、ハンジ・フリックやラルフ・ラングニックといった優れた監督を招聘し、地元の若手選手を育成に大きく貢献しました。

そんな彼が何故ドイツで嫌われているのか?
それは、彼が莫大な富を有している事も1つの理由ですが、ホッフェンハイムというクラブが大きな鍵となっています。

ホッフェンハイムはクラブ名にも冠されているように1899年に設立されたクラブですが、ブンデスリーガ1部の舞台に上がってきたのは2008/09シーズンからとブンデスリーガでの歴史は浅いチームで、1990年の夏にホップ氏がパトロンに着くまではアマチュアの7部から9部を行き来するようなクラブでした。
ホップ氏がクラブに出資するようになってから着々とカテゴリーを上げてブンデスリーガまで昇り詰めたクラブという事もあり、歴史や伝統を重んじるドイツの人々からホッフェンハイムは「金で地位を築き上げた歴史の無いクラブ」と揶揄され、ホップ氏共々多くの人々から反感を買い嫌われています。

人の好き嫌いはそれぞれなので「別に嫌うだけなら勝手に嫌ってればいいんじゃない?」と僕個人としては思うのですが、最近はこの2点からホップ氏への他クラブの一部のファンの反感が爆発し、残念ながら人種差別にまで発展して現在大きな問題となっています。

こんな事で問題行動を起こす一部のファンについて、僕は理解出来ないですし、他のファンからしたら本当に迷惑ですよね。
以前からホップ氏への誹謗中傷を行っていた一部の人間が原因でドルトムントは、DFB(ドイツサッカー協会)から2022年までホッフェンハイムでファンの応援無しで戦う罰を受けました。
この決定に憤慨した一部のバイエルンファンが、同様にホップ氏への誹謗中傷のバーナーを掲げてDFBの決定を批判したのが、今回のホッフェンハイム対バイエルン戦で起きた騒動です。


この騒動に対して、僕自身本当に残念に思っています。
ホップ氏の自身が育ったクラブへの恩返し・地域貢献は素晴らしいものですし、その結果がホッフェンハイムの現在だと思っています。
確かにお金の力で急成長を遂げた事は否定できませんが、クラブ自体もホップ氏の後盾を良い事に一流選手をバンバン獲得して上位を狙う訳でもなく、生え抜き選手や若手選手を大切に育ててくれるクラブなので好感を抱いています。

残念ながら今後もホップ氏への誹謗中傷は続くかもしれませんが、他クラブや選手たち、良識のあるファンが一丸となって食い止めてもらいたいと思っています。

その中心がホッフェンハイムから巣立った選手たちであったら、ホップ氏にとって選手たちからの最高の恩返しになるのではないかなと思います。。

 

 

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ホッフェンハイムの実質的会長であるディートマー・ホップ氏

 

 

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